梨木香歩さんのエッセイ『風と双眼鏡、膝掛け毛布』の道志の項目には続きがあって、地名のことだけでなく、「団子さし」のことが載っている。
著者は藤野町(神奈川県相模原市緑区)の風習「団子焼き」について知っていたが、それと同じ光景を、道志の道の駅に貼ってあった団子刺しのポスターで目にし、驚いたという。
「道志村の団子さしのポスターは、この藤野町の団子焼きの写真とそっくりだった。
昔から陸の孤島とはいえ、国境を越えた隣の藤野とは、細い山道を伝い、水が滲むように文化も伝播してきたのだと、往時を思った。」(本文より)
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