オオムラサキは、紫に白の斑がある美しい翅をもち、日本の国蝶といわれている。山梨県内では、「オオムラサキセンター」がある北杜市が、その生息地として知られている。以前は全国各地でふつうに見られたらしいが、雑木林が減った今では、限られたところでしか目にすることができなくなってしまった。...
梨木香歩さんのエッセイ『風と双眼鏡、膝掛け毛布』の道志の項目には続きがあって、地名のことだけでなく、「団子さし」のことが載っている。 著者は藤野町(神奈川県相模原市緑区)の風習「団子焼き」について知っていたが、それと同じ光景を、道志の道の駅に貼ってあった団子刺しのポスターで目にし、驚いたという。...
道志という地名の由来はいろいろな説があるものの、一番知られているのは、平安時代の官職の名前からついた、というもの。村誌『道志七里』にも、その説が紹介されている。 先日、たまたま開いた地名にまつわるエッセイ、梨木香歩さんの『風と双眼鏡、膝掛け毛布』(筑摩書房、2020)のなかに、「道志」の項目を見つけた。...